塗料に付加される機能

塗料に付加される機能

外壁塗装で使われる塗料には、色や作業効率などの機能に加えてより使い勝手をよくするために、さまざまな機能が開発されてきました。

ここでは、外壁塗装で使用する塗料に付加される機能について、詳しく紹介していきます。

塗料に付加される機能
  1. ナノコンポジット技術
  2. ラジカルフリー(HALSハイブリッド)
  3. 塗膜への親水性の付加
  4. 光触媒技術の核でもある顔料酸化チタン
  5. 遮熱機能の付加
  6. 断熱機能の付加

詳しくみていきましょう。

目次

塗料に付加される機能

ここでは、外壁塗装で使用される塗料の機能について紹介していきます。

1.ナノコンポジット技術

ナノコンポジット技術とは

塗膜の成分である樹脂を1メートルの10億分の1のサイズまで微小化すること

塗膜を形成する樹脂の成分を、ナノテクノロジーによって1メートルの10億分の1のサイズまで微細化する技術です。
塗膜がより密になり均一化するため、長期間の耐久性や汚れにくさを実現できます。

2.ラジカルフリー(HALSハイブリッド)

ラジカルフリー(HALSハイブリッド)とは

塗膜の色あせを引き起こす紫外線を吸収し、劣化の原因となる成分(ラジカル)を閉じ込めて悪影響を与えないようにする技術

ラジカルフリー技術は、各メーカーによって呼び方が異なるため注意が必要です。
たとえば、ラジカルフリーやラジカル制御、HALSハイブリッドなどと呼ばれます。

紫外線吸収とラジカル制御の両方で劣化を抑制するためハイブリッドとも呼ばれ、塗料の耐久性を高く保ちます
なお、塗膜に無機成分を配合するハイブリッド技術とは異なります。

3.塗膜への親水性の付加

塗膜への親水性の付加とは

外壁の汚れが雨によって洗い流されやすく、外壁をキレイに保つ技術

どんな環境でも外壁には汚れが付着しますが、もし汚れよりも水分が付着しやすい状況だとしたら、水分は汚れの下に浸透し汚れが落ちやすくなります。
結果、外壁に汚れが付着したとしても雨によって洗い流されやすくなり、外壁をキレイに保ちやすくなります。

親水性を付与するナノテクノロジーや、光触媒などの技術が活用されています。

4.光触媒技術の核でもある顔料酸化チタン

顔料酸化チタンによる光触媒塗料とは

日光にさらされると汚れを分解する機能を持たせた「光触媒塗料」で、外壁の汚れを落ちやすくしたもの

白色の塗料には、一般的に酸化チタンという顔料が使用されます。

この酸化チタンは、日光にさらされるとさまざまな物質を分解する性質があります。
日光によって酸化チタンが塗膜を分解することで、塗料の劣化が進行してしまうことも。

この酸化チタンの性質を活用して、汚れを分解する機能を持たせたのが光触媒塗料。
汚れが分解されることで、外壁をキレイに保つことができます。

5.遮熱機能の付加

遮熱機能とは

室内の温度上昇を抑え、室内を快適に保つこと

日差しを効率的に反射し、赤外線を吸収しないようにすることで、室内の温度上昇を抑えます。
結果、エアコンの使用頻度を減らし、光熱費を削減できます。

光熱費の削減は二酸化炭素の排出を減らすことにもつながり、環境にもやさしい特徴があります。

6.断熱機能の付加

断熱機能とは

外部からの熱を室内に伝えず、室内の暖かさを外部に逃さない機能

断熱機能とは、熱の移動を遅くすることで室内の気温を快適にする機能です。

たとえば、真夏の暑さが室内に伝わるのに16時間以上かかるとすると、その効果はどうでしょうか。
外の暑さが室内に到達する頃には既に夜になっており、熱源がなくなっているため、室温の上昇はほとんどありません。

光熱費の節約にもなりますし、過ごしやすい気温を保つことができます。

記事制作者

フドナビ 外壁塗装

外壁塗装ナビ 編集部

外壁塗装ナビは、「株式会社 誠進堂」監修のもと、不動産総合メディア「フドナビ外壁塗装」の運営会社であるリードクリエーション株式会社が記事を制作しています。外壁塗装の基礎知識から、適切な塗料の選び方、塗装の手順、施工業者の選び方、メンテナンス方法など、外壁塗装に関するあらゆる情報を網羅的に解説しています。「ユーザーファースト」そして「正確性・真実性」を重視したコンテンツをお届けします。

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